中古一戸建てのチェックポイント 室内編①
今回からは中古一戸建ての見学時、室内から家のコンディションを確認しやすい箇所をいくつかご紹介していきたいと思います。
恐らく全項目を確認するのは難しいですし、仮に当てはまるものがあれば必ず不具合があるわけではないことをご留意願います。
もしも、気になる箇所があった場合には「そこは注意して見るべきところ」というサインだと思って頂けますと幸いです。
1.窓・ドア
窓・ドアの開閉時に強い引っ掛かりがあり、開閉が困難な場合、枠が変形している可能性があります。
枠に何かしらの力が「掛かっている」あるいは「掛かったことがある」ということになり、稀に地盤沈下による家全体の変形が見つかるケースもありますので注意が必要です。
2.床
中古不動産の場合、木材部分に関しては「反りが無い」ということは基本ありません。
ですので、よく言われる水平器やビー玉での確認のみでは、実際の健全度はわからない可能性が高いです。
問題は軽微でない不具合の兆候ですので、実際に歩きながら踏み込んだ時の「沈み込み」「金属音」を確認するとよいでしょう。
いずれの兆候も、床下の木材や金属部品などに不具合がある時に現れる代表的なものです。
また、角張った鉛筆でも置くと転がってしまうほどの
傾斜があれば、それは流石に不具合を疑うべきポイントになります。
3.床下
床下は見られない住宅も中にはありますが可能な限り確認すべき重要ポイントです。
キッチンや洗面所などの水周りか、1階に居室がある場合には収納の中に点検口がある場合が多く、床下収納庫を取り外すことで点検口になるケースもあります。
基礎は以前にお伝えした内容と同様のポイントを見ていきますが、外からの点検以上に「水濡れの有無」「シロアリ(蟻道)」に注意して見たほうが良いです。
ちなみに、「基礎のきれいさ」は「大工さんの腕に比例する」とも言われることがあります。
基礎が文句なく健全かつ清潔なのであれば、その物件の信頼度を1ランク上げても良いかもしれません。
4.水周り
床下と併せて水周りの点検も行っていきます。
水漏れは当然ながら、配管周辺に不自然な「染み」「水が流れた跡」がないかを見ていきます。
水漏れの発生当所は漏れ出る水量が少なく、発見しにくいことも多いのですが、こうしたちょっとした兆候を見つけられると二次被害が出る前に対処ができるのでよくよく見るようにしましょう。
ちなみに、配管周辺で下水臭がする場合は、故障がありえますので臭いも確認するようにしてください。
お部屋の下側はこういった点を見るようにしてください。
次回は上側「天井」や「屋根裏」を見ていきたいと思います。