金利シュミレーション
前回はローンの「固定金利」と「変動金利」についての考え方をざっくりとお伝えさせて頂きました。
今回は、シュミレーションを交えながらもう少し住宅ローンについて考察を進めたいと思います。
まず、金利変動が起きた場合の影響がどの程度かを考えておきたいと思います。
ここで簡単に参考用のシュミレーションを示します。
1,000万円を35年ローンで借りた時、金利2%の場合と、1%上昇した3%で比較してみましょう。
(いずれもボーナス払い無し、元利均等を想定しています)
【金利2%】
月々返済額=33,125円
35年間の金利総額=391.25万円
【金利3%】
月々返済額=38,485円
35年間の金利総額=616.37万円
【差額】
月々返済額=5,360円
35年間の金利総額=225.12万円
つまり、金利が1%上がると、借入れ1,000万円あたり月々は5千円強、総支払額では約225万円の増額となります。
実際に皆様がローンを組まれるときは恐らくもう少し大きい金額の場合が多いと思いますので、
仮に3,500万円のローンであるならば3.5倍して頂いて「月々=18,760円、総支払額=約788万円」の増額になります。
こう考えるとやはり金利変動の影響は大きいものですので、変動か固定かは熟慮する必要があると思います。
また、金利を考える上では経済情勢についての知識があったほうがより適切な判断ができます。
「経済」というととてもハードルが高く思えるかもしれませんが、まずはできることからで良いと思います。
経済新聞を読んでみたり、経済分野のネット記事でもいいでしょうし、マンガなどでわかりやすい解説書等もいろいろ出ています。
不動産の場合、1つの判断で「金利変動で788万円も…」「損した!」も「得した!」のいずれもありえますので、そのために少し通勤などの空き時間を割いてみて頂くと、
将来にわたって誇れるマイホーム購入が実現できるかもしれません。
ちなみに、変動で進んだのちに金利上昇の可能性が高まった場合に「固定金利」への借り換えという手段もあるにはあります。
しかし、そういった状況下ですと、恐らく固定金利も上昇局面にありますので、なるべく早い段階で意思決定をする必要があります。
そういった意味でも、経済情勢に関する知識はきっと皆様の助けになるものであると思います。
ご多用な毎日をお過ごしかと思いますが、ぜひご一考頂けますと幸いです。