下見のポイント
気になる物件があった場合、内見は最も重要な作業です。
これについてはまたじっくりと取り上げていきたいと思いますが、今回はその前段階「下見」についてお話します。
皆様は物件の下見はされたことがない方もいるかもしれません。
腕の良い営業担当であれば、下見で得られる情報を見学時に的確に伝えてくれるケースがありますのでそういった場合は不要になることもあります。
しかし、気になる物件が複数あり、内見だけでは絞り込みができなかった場合など、下見のテクニックは知っておいて損はありませんのでよろしければお付き合いください。
下見では何を見るべきなのか、一言で表しますと「敷地内だけではわからないこと」を見ていきます。
ちなみに、必須ではありませんが事前に物件周辺の地図を入手しておくと便利です。
物件周辺(明確な基準はありませんが徒歩5分圏内になる半径400m程度はあると便利です)、最寄り駅までのルートはチェックしてください。
単身用のお部屋でないお場合は、小学校・中学校までの通学路も押さえておくべきでしょう。
これはご自身にお子様がいなくとも、将来売ることになった場合の売りやすさに関わるかもしれないので、見ておいて損はありません。
さて、地図上で最優先に見ていくのは下記2点です。
1.検討中の物件から見える範囲に「駐車場・畑・空地」が無いか。
2.嫌悪施設の有無
「1」は将来的に何か建物が建つ可能性があるので、眺望や日当たりが変わってしまうリスクを把握します。
「2」はゴミ処理施設や工場、お墓などを指しますが、ご自身が気にならずとも将来の売りやすさには関わりますので注意が必要です。
ちなみに、お寺はお墓も併設されていることが多いので嫌われやすいのですが、「1」のような「環境変化への懸念」が少ない点はプラスですし、基本的に神社・仏閣というのは周辺住民にとって「格の高い土地」に建立されることが多かった為、周辺よりも良い土地であったり、過去に災害に見舞われたことが少ない立地であったりすることもあるので前向きに捉えて良いと思います。
次に実際に現地に向かう場合ですが、できれば車でなく住んだら実際に使う交通機関を利用して使い勝手を把握したいところです。
朝の通勤・通学の様子と、夕方・夜の帰宅経路まで確認できるとベストです。
駅からのルート確認時には、コンビニ・スーパー等の生活施設や、アップダウン等の「利便性」と、夜道等の「防犯」について見ていきます。
通学路の確認時には「防犯」はもちろん、「道幅は狭いが交通量が多い道」や「幹線道路を渡らないと着けない」といった安全面の不安がないかも確認します。
もし可能であれば、メインで使うであろうスーパーは店内に入ってみるといいかもしれません。
周辺住民の雰囲気や生活の質を何となく垣間見ることができるスポットなので、見ておいて損はありません。
後は現地と現地周辺ですがこれについては「内見」のポイントについてお話する時に詳しくご説明したいと思います。