賃貸をうまく活用する「二刀流」
ここまでは賃貸のリスクや、持ち家のメリットをお話しさせて頂きました。
ちなみに、重ねて申し上げますが、私共は決して「アンチ賃貸派」という訳ではないことは改めてここでお伝えさせていただきます。
賃貸にも購入にも、それぞれに違った強み・弱みがありますから、それらを踏まえてよりご自身に合った選択をして頂ければ良いと考えております。
今回は賃貸の活用法の一つをご提案したいと思います。
ずばり、「賃貸と購入の二刀流」という考え方です。
購入を検討されることが多いお若いご夫婦を例に挙げます。
結婚後、まずは中心部の利便性が高い立地等「貸しやすい」1LDKや2LDK等のややコンパクトな物件を購入しておき、子どもの成長などライフスタイルの変化に合わせ、「環境」「広さ」重視の賃貸物件に一旦引っ越し、元の自宅は賃貸として貸し出す。
子どもが独立すれば広さが不要になりますので、貸していた元の自宅に戻るという流れです。
中心部の便利な立地にある1LDK・2LDKは賃貸の需要が高いので、いざ賃貸として貸そうとした時の難易度は低いです。
対して、郊外の子育てに向いた大きなお部屋は、中心部のコンパクト物件よりも賃貸を探している家族の絶対数が少ない為、家族の引っ越しが少ない夏などの時期にぶつかってしまうと、中々借り手が見つからないケースがございます。
こういった面でも、「中心部×コンパクト×購入」と「郊外×子育て向き×賃貸」という戦略は条件に合う物件がある場合は理にかなったものであると言えます。
また、ずっと公立でお考えであれば関係がありませんが、お子様が私立を目指される場合に、引っ越しを視野に入れやすく、身動きが取り易くなるといったメリットも生まれます。
しかしながらこの方法にも注意は必要ですので、実際に進めようとされる場合には必ず我々か、どこかしらの不動産会社さんにご相談なさって進めて頂くようにお願い致します。
最初の購入が「ご自宅用」であった為に、税金や住宅ローン等の金銭面で享受していたメリットが、「貸す」となると受けられなくなってしまうようなものも複数あり、「やってみたら事前の計画よりも損してしまった」というケースもあり得る為です。
弊社ではまだ購入か賃貸かお悩みの状態のちょっとしたご質問などでもお受けしております。
上記の二刀流については改めて詳しく解説する機会を設けようと思っておりますが、何か気になることがあればお気軽にお問い合わせくださいませ。