中古一戸建てのチェックポイント⑤
5.外構
外構そのものは居住性に直結しにくい為、ここまで挙げた項目からは少し確認の重要度が落ちますがいくつかのポイントは示しておきたいと思います。
基本的な考え方として「そのまま使い続けられるか」を見ると良いでしょう。
「傾き」や「劣化」「破損」の有無をひとつずつ確認できていれば問題ありません。
しかし、外構は「塀」が隣地との「境界」に関わることが多いので、後日「境界の確認」についてという項目でお話させて頂く内容は確認しておきたいのですが、それはまたの機会とさせてください。
ちなみに、外構で上記の「境界」以外でトラブルになりやすいのは、駐車場に「カーポート」などの「屋根」がある場合です。
これは「使えるかどうか」よりも、重要な確認項目があり「新築当時からあったものか、後付けか」という確認が必要です。
「新築当時」というと、まだ少し曖昧で厳密には「新築時の不動産登記を行った時点」が分岐点になります。
というのも、駐車場の屋根は不動産の建築面積として登記簿に記載しておく必要があるのですが、駐車場の屋根は登記されていないものが非常に多いです。
使う分には全く問題が無いのですが、この登記簿に記載されていなかったことを理由に住宅ローンが借りられないといった事例も過去にあったので、こうしたことが起きないようにしておくべきです。
これは確認が大変なので、もしも駐車場に屋根があったら不動産会社に「このままでも住宅ローンなどに問題はありませんか?」と確認して頂けると良いと思います。
6.屋外に設置された設備
最後に、屋外に設置された設備についてご説明させて頂きます。
具体的には「給湯」「空調」に関連するものが多いと思います。
場合によって「発電」等の設備があるようなケースも考えられますが、見ることは少ないでしょうし、特殊性が強いのでこの場では割愛させて頂きます。
さて、各設備についてですが確認項目は共通している部分が多く、「設置期間」「配管周辺のコンディション」を見ていきます。
まずは「設置期間」についてですが、これらの設備の多くは15年程度が寿命になっていることが多いです。
いつ頃設置されたものなのかを確認し、10年以上が経過している場合は近い将来に交換が必要になる可能性があります。
交換費用も「住宅費」として把握しておいたほうが良いということになります。
次に「配管周辺のコンディション」ですが、全体的に「錆び」や「水漏れ」が無いかの確認が必要です。
特に住宅の外壁と接する部分の状態は、雨漏りの原因となっていることもあるので、良く確認しておくと良いでしょう。