中古ならではの選びやすさ、中古一戸建てのチェックポイント①
住宅の購入を検討される方の多くが「新築は安心、中古は不安」というお考えをお持ちです。
しかし、「実はそうでもない」というお話を今回はしていきたいと思います。
先に結論からお話してしまいますが、中古住宅は欠陥や故障があれば何かしらの症状が出ます。
つまり、チェックすべきポイントがわかっていれば、良し悪しの判断がしやすいのです。
一般的に「欠陥住宅」というと、「基礎(≠地盤)」「雨漏り」「主要構造部の強度」のいずれかが原因となっているケースが多いのですが、新築の場合はその症状が出るまでには数か月、場合によっては数年と、ある程度の時間を要することがほとんどです。
「購入当初は問題が無くとも、実は欠陥がある」ということが起こり得るわけですが、新築に関しては症状が出ていなければ「欠陥が有るか否か」の見極めは非常に困難なのです。
対して中古は、欠陥があれば症状が出てきます。
あとはチェックポイントをしっかり確認し、事態が深刻であれば見送り、解決可能であればそこにかかる費用を確認し検討するという段取りを踏むことで購入後のトラブルは回避しやすくなるでしょう。
ちなみに、最近では「ホームインスペクション」といって有償ですがプロに診断をしてもらえるサービスも普及してきています。
ご不安が大きい場合はそういったサービスの利用も視野に入れて頂けると良いかもしれません。
さて、それではチェックポイントをご紹介させて頂きますが、今回から何回かにわけて、マンションよりも個別性の高い一戸建てについて触れていきたいと思います。
1.基礎
一戸建てはなによりもまず基礎の確認が重要です。
地盤が緩く一部が沈み込み、家が傾いたり歪んでしまう「不同沈下」といった深刻な事態も基礎のヒビ割れなどから発見できることがあるのでしっかりと確認しましょう。
具体的には下記5点の有無を特に見ていきます。
・ヒビ割れ
・錆び汁
・不自然な雨染み
・爆裂現象
・蟻道
それぞれについての紹介は少し長くなってしまう為、次回に繰り越しさせて頂きます。
ちなみに、それぞれのワードを「基礎」という単語と一緒にインターネットで検索して頂ければ施工会社さんが写真を公開しているページがたくさん出てきますので、実際の写真をいくつか見ておくと確認時の参考になります。
見学に行く前に一度、それぞれの写真を簡単にでも見て頂けると良いかもしれません。