資産価値を保ちやすい一戸建て①
今回は一戸建てを選び方の一つとして、将来的に資産価値を保ちやすい要素をいくつかご紹介します。
一戸建ての場合、基本的には土地についての分析が最も重要ではありますが、取り上げられる機会の少ない「建物」にも注目してみたいと思います。
1つ目は水周りのメンテナンス性です。
これは日常的なものも、そうでないものも含めた手入れのし易さであり、具体的には「いかに点検・交換が容易か」が重要です。
日常的な点検がしやすければ、設備の寿命が伸びますし、もしも不具合が発生しても対処が容易になります。
床下で水漏れが起きても、早期に発見できれば影響は少ないですが、長期に渡ればどんどんと悪影響は大きくなっていきます。
木部であれば腐食が進むでしょうし、水分を含んだ木材というのはシロアリの大好物です。
点検に加えて、交換が容易であればこうした緊急事態への対処もしやすくなります。
また、劣化が進みやすいトイレやお風呂などの水周りを簡単に交換できれば、快適性の維持もしやすくなります。
メンテナンス性の高さは様々な面で住宅の価値を維持してくれるのです。
2つ目の要素は「間取り変更のしやすさ」です。
お子様の独立や、お孫さんの誕生をきっかけとした子供世帯との同居など、間取り変更を検討する場面は意外と多いものです。
間取り変更が容易な家であれば、こうしたライフスタイルの変化にも柔軟に対応ができます。
ご自身の状況に応じて最適な形で家を活用できれば、住宅費が費用対効果の良いものになりますし、何より満足度の高い生活を送ることができるでしょう。
そしてこれは、ご自身にとってのメリットになるだけではなく、第三者にとってもメリットになるというのが最大の強みです。
様々なライフスタイルに対応可能ということは、多くの需要に応えることができるということです。
これは売却する場合や、賃貸に出す場合等に非常に有利に働きます。
誰しもできれば自分にピッタリの家に住みたいと考えます。
はじめからピッタリというのは正直中々難しいものですが、「ピッタリにできる」のであれば充分に検討余地は出てくるのではないでしょうか。
近年はリフォームの技術も向上していますし、リフォームを前提に中古物件を探す方が増えてきています。
過去には「20年で土地値のみになる」と言われていた一戸建ても、その価値が再評価されてきているのです。
次回は、実際にどういった物件が良いのか、見分けるポイントについて例を交えながらお話したいと思います。