元利均等と元金均等
皆様は「元利均等」「元金均等」といった単語はご存知でしょうか?
ローンの返済方式の事で、一般的にはほとんどの方が「元利均等」を利用されていると思います。
しかし、場合によっては「元金均等」を選択される方もいらっしゃるのでそれぞれの特徴をご紹介させて頂きたいと思います。
まず前提として、この2つの返済方法で定めているのは「月々の返済金額」です。
元利均等とは、「元」金と「利」息の合計金額を「均等」にする方式で、毎月の返済金額が一定になります。
借入金額の多い借入当初は必要となる利息も多くなるため、月々の支払いの内訳としては「利息多め、元金少なめ」となり、完済に近づくほど「利息少なめ、元金多め」に変わっていきます。
メリットは、返済当初の返済金額を抑え目に設定できること。
デメリットは、もう一方の元金均等方式よりも利息の支払い総額は大きくなることが挙げられます。
元金均等とは、「元金」のみを「均等」にする方式で、「元金を支払回数で割ったもの」と「借入残高に対する利息」の合計を毎月支払い続けることになります。
メリットは、元金が減っていくスピードが早い分、利息の支払い総額が元利均等よりも安くなる点と、返済が進めば必要な利息も減っていく為、どんどん返済金額が減っていくという点です。
デメリットは、利息が大きい借入当初の返済金額がそれなりに大きく、借入直後の負担が重たいことです。
したがって、借入直後の返済金額に耐えられるようであれば元金均等の方が「支払い総額」という面ではメリットが大きいのですが、当初の返済金額が大きくなる分、ローン審査時に要求される支払い能力も高くなってしまう為、審査通過のハードルが上がってしまう点は注意が必要です。
元金均等は老後に近い程支払いが減っていく点が魅力ではありますが、「ローン審査」と「借入当初の返済金額の重さ」に耐え抜く必要がある為、選択するには多少のハードルがあり、結果的に選ぶ方は少なくなっています。