固定金利と変動金利
住宅ローンを検討するときに必ず悩む問題があります。
それは金利を「固定」にすべきか、「変動」にすべきか、という問題です。
これについてはネット上に様々な記事があり、金融の専門家の意見もたくさんあるので、ぜひいろいろな意見をご覧いただき、ご自身に一番近しい考え方を見つけて頂けると良いと思います。
将来的にはどちらが良かったかの結果を計算することができますが、選択時点ではあくまで予測をするしかありません。
大切なのはどのような根拠を持って選択を行うかだと思います。
ですので、私も一旦自分なりの見解を述べさせていただきますので検討の参考にお役立て頂けますと幸いです。
まず「固定金利」ですが、これは読んで字のごとく全期間を通して借入時の金利が維持されます。
金利が低い時に固定金利で借りることができれば、金利上昇が起きても低金利時代に設定された金利のまま返済が可能で、借入時点で完済までの金利すべてが確定するので、家計管理が容易という点もメリットになります。
対して「変動金利」は金利情勢に応じて金利が変わっていく方式で、金利変動のリスクを借りる側が負うので、その分、同時期の固定金利よりも安くなっています。
銀行ごとに細かな商品性に違いはありますが、住宅ローンの場合は一般的に下記3つのルールが共通しています。
1.金利の見直しは半年ごと
2.返済額の見直しは5年ごと
3.返済額は1回の見直しで1.25倍以上は上がらない
金利が安いままであれば絶対に変動の方が得ですが、上昇傾向にある時は当然ながら上がっていきます。
どのくらい上昇するかはわからない為、完済までに支払う金利負担額がわからないということになります。
実はもう少し細かく「最初は固定、●年後から変動」や、「●年後に1回金利が上がる2段階固定」「●年間固定して、終了後に固定か変動か再度選べる」などいろいろなパターンがあるのですが、少し複雑になりすぎますのでここでは割愛させて頂きます。
どれを選ぶかは、借入時の金利動向から判断することになりますが、「金利は上がる」とみれば固定の方が無難ですし、「上がってもそこまでではないだろう」「上がる前に返し切れるだろう」という場合は変動になると思います。
大枠の考え方としては以上です。
次回は検討の参考にして頂けるように、シュミレーションを例示しながらお話していきたいと思います。